求職者の需要と供給
求人票と実際の雇用条件や仕事内容・環境が異なる場合がある。
辞めてしまえば自分に問題があるのかもという心理的自己嫌悪。

都会ではなく地方の雇用や経済力の観点から書いてみました。

ブラック会社の求人票の見方

採用の思惑

ハローワークの評判と活用の価値

低収入の生活 地方の人生

国民年金の督促

会社の採用の思惑

ブラック会社でも求職者は集まる
地方のブラック会社 地方には長期的に見ると同じ会社の求人をいつも見かけることがあります。正社員として募集しているのに。

都会とは違い、生活するにもギリギリで安い給与の求人も多く、高待遇求人は普通の人には採用可能性は低いのも現実。
(普通の待遇が、ある意味で高待遇を意味します)




結果的に低い給与の求人を選択する人はいくらでも存在し、卒業する何も知らない学生も毎年加わってきます。

若い世代がブラック会社がどこなのかは知識や実体験もないので知るはずもなく、やる気まんまんで応募するのです。

ある程度の期間、求人情報を見ていれば「この会社に応募するのは控えたほうがいいかも・・・」という
求人を見る目も身についてきますが、やっぱり、採用されてはすぐ辞めて会社が求人を出す。というのも垣間見ます。

 トップページにも書きましたが、繰り返し何度も求人を出す会社であれば
労働環境に疑問を持ち自問自答をして辞める大きな決断をしたことを物語るのです。



ブラック会社の人生 安い給与形態でブラック会社に値するような仕事は悲劇と言わざるを得ません。
  平常心を持てることなく心理的、体力的に衰弱(休みで回復しきれない)毎日を数十年続けることは私には無理です。


会社側の視点 ということで会社側の視点を推測

安い給与でも募集をかければ20~30人ぐらいは集まるので、いつでも役に立つ人間を確保することは出来る。
使い捨ての観点から考えれば会社としては困ることはありません。

採用してあげたのに長続きしないだけのことです。

法律的にペナルティを受けるような会社はほとんど見聞きすることもありませんから、なんら問題はないのでしょう。

働くことも辞めることも「あなたの自由な意志」で決めているのですから。申し込んだのもあなたです。


求職者と相関関係 ブラック会社の仕事内容

人材確保の余裕感たっぷり

個人的な考え方を書くだけでは内容に深みがないので実体験と分析を書いてみます。(思い出なので不正確を含みます)



ブラック会社の仕事内容
住宅リフォーム関係
 給与・条件など 月収14~15万(手取り12万ぐらい?) ボーナス2か月分 未経験可能
採用の可否は面接後 2~4日以内
求人が開始されて2週間後ぐらいに応募して面接をした。なごやかな雰囲気。

面接のなかでの会話

「初めてハローワークで求人を出して、こんなに応募者がいるとは思わなかった(笑)」

「今もいろいろな方が申し込んでくるので、予想していなかったのでうれしい。」

「もっといろんな方と面接してみたい」

という喜びの声を面接で頂戴した。

考えてみれば分かりますが、私が応募するまえに申し込んだ方々は全滅を意味しています。
未経験者可能ですが、同じ給与で経験者が来れば採用されるのは当然となるのでしょう。

 事前の状況 私が面接希望を申し込む時点で、15人くらい申し込んでいる状況



縫製(家族経営)
面接 ブラック会社 給与・条件など 月収12~14万(手取り11~12万ぐらい?) ボーナス1か月分 未経験可能
Photoshop、Illustrator使えればなお良し  採用の可否は面接後 7日以内
仕事が採用されなければ無職のままなので低給与かつ未経験OKを優先させた

出来るだけ早く申し込み ⇒ 面接 ⇒ 採用 ⇒ たった約2週間で辞めた

1~2週間での出来事

・朝の朝礼で親子げんかが始まり2時間ほどで終了
 社員全員立ったまま無言で見守る。朝礼が終わり数十分でお昼休み

・求人票での仕事内容では書かれていなかった運転による配達と営業の仕事の打診

・入社数日たったときの会話

 「作業ミスで商品を無駄にしたら給与から引くことになってるから~」

 「ほかの同業者もそういうルールでやってるから、うちもしてるんだ(笑顔)」

 「以前働いていた人は、7万円分ミスをしたことが原因で辞めていったのかも~(回想話)」


同僚によれば、「出入りは多いほうだよ。求人誌を見ればよく見かけると思うよ。」
ハローワークでは初めて見た求人だったが、コンビニで確認すると頻繁に掲載されていた。


複数あるパターン作業であり、もし、一つ大きなミスに気づかないまま作業継続していたら
月給の大半を占める損失(給与天引き)を出す可能性が潜在しているスリリングな仕事だった。


求人票や面接の段階(説明)で分かっていれば この会社にアプローチすること自体なかった。

辞めるべきかミスに注意して頑張るのか数日ほんとうに悩んだ。
 事前の状況 私が面接希望を申し込む時点で、5人くらい申し込んでいる状況



食品製造・加工
 給与・条件など 月収11~12万(手取り10~11万ぐらい?) 未経験可能
採用の可否は面接後 4日以内
仕事が採用されなければ無職のままなので低給与かつ未経験OKを優先させた

サウナほどではないが熱気ムンムンの浴室のような広い室内(工場)での基本的な作業

とても湿度の高いところで立ったままの作業で発汗が尋常ではなかった。
水分補給は自由にできるが飲んだ水がそのまま汗として出るような状況。全ての衣服がびしょ濡れ。

3~4時間もすると手や足が痙攣したり筋肉がつる状況で熱中症そのものだった。
立ち続けることが苦痛で、もし倒れていたなら病院送りだったと思う。

作業終わりに長靴を脱ぐと、大雨で濡れたように大量の汗が溜まっていて驚いた。

仕事帰りの運転も疲労がすごく、朦朧とした意識のままやっとの思いで帰宅した。

支給された作業着は一着のみで、上記で着た服を帰宅後すぐに洗濯する必要があった。


熱中症との隣り合わせの労働環境とは想像していなかった。
仕事内容や人間関係以外が原因で辞めることは想定していなかった。


根性論で頑張ったところで、致命的な健康被害を負えば自分を説得できない。
求人票 注意事項として求人票に「高温多湿の作業環境」とでも書いてくれたなら
   会社としても募集・面接・採用の各種手続きを繰り返さなくてもよいのではないだろうか。

これまで経験した仕事の一部を書いたものです。このような会社をブラック会社と言えるのかは断言できません。
私の根性なしが原因なのかもしれません。その職場で長期間働いている同僚がいるのですから。

言えることは、このような労働条件である「安い給与待遇」「リスクが常在する勤務内容」を
人生設計の観点から考えると「身体や生活そのものが綱渡り」という人生をかけた覚悟も必要だということです。


期間契約職員として極めて健全な職場で働いたことがありますが
上記のブラック会社のような仕事は、「ありえない。考えられない。」という感情が一気に湧いてきました。


みなさんもそうですが、無職から脱却できたり、健全な仕事に就くことが出来れば
社会問題となっている「労働環境の悪い仕事」「ブラック会社」への関心は激減してしまうことでしょう。

都会(普通に300~400万稼げる)人たちからは最初から見向きもされないのは当然なことなのです。





注意事項について

これまで様々なアルバイトや就職面接など経験してきたことを主観的にまとめてみました。
たびたびハローワークの求人に登場する会社に面接や短期間の勤務を経験したことを主観的に分析しています。
あくまでも一個人の出来事から学習したことなどを心理的側面などを交えて書いたものにすぎません。


当ホームページに書いてある内容に一致する会社がブラック会社であることを示すものではありません。
具体的会社名などは一切掲載しておりません。